「かわいそうになァ、大好きなのに、まるで大事なぬいぐるみだ」
「実際あいつにどこまで望んでる?」
「たまに会って、美味しいケーキとコーヒ、穏やかな午後、当たり障りのないおしゃべりと日常の共有、自分だけに向けられる笑顔、甘ったるいキス、今ここだけは、今この瞬間だけは、って。おしゃべりに疲れたら柔らかいベッドで眠って、暖かい毛布をかけられて、”それじゃあおやすみ”って?」
「それだけで満足?」
「実際頑張ってると思うよ。案外お前が強いのも俺は分かってるぜ」
「でも俺たちはモンスターだからさ」
「望むなら力づくじゃないと手に入らないよ。特にあいつは。わかるだろ?」
「あいつの彼女がどんな女か知ってる? あいつのために人を殺した。あいつが一生ついていくって決めてた奴をさ。幼馴染だったよ。親友同士。一緒に育った奴をだぜ。イかれてる。でも一発だった。だってそこまでされたらなァ、あいつがそばで見張ってるしかないだろ?」
「君にそれができるか?」
「いくらお前らの愛が強くたって」
「言わなきゃ伝わらないよ。まずはそれからだ」
「テレパシーはないからさ」
「そんな目で訴えかけても無駄ってこと」
「実際あいつにどこまで望んでる?」
「たまに会って、美味しいケーキとコーヒ、穏やかな午後、当たり障りのないおしゃべりと日常の共有、自分だけに向けられる笑顔、甘ったるいキス、今ここだけは、今この瞬間だけは、って。おしゃべりに疲れたら柔らかいベッドで眠って、暖かい毛布をかけられて、”それじゃあおやすみ”って?」
「それだけで満足?」
「実際頑張ってると思うよ。案外お前が強いのも俺は分かってるぜ」
「でも俺たちはモンスターだからさ」
「望むなら力づくじゃないと手に入らないよ。特にあいつは。わかるだろ?」
「あいつの彼女がどんな女か知ってる? あいつのために人を殺した。あいつが一生ついていくって決めてた奴をさ。幼馴染だったよ。親友同士。一緒に育った奴をだぜ。イかれてる。でも一発だった。だってそこまでされたらなァ、あいつがそばで見張ってるしかないだろ?」
「君にそれができるか?」
「いくらお前らの愛が強くたって」
「言わなきゃ伝わらないよ。まずはそれからだ」
「テレパシーはないからさ」
「そんな目で訴えかけても無駄ってこと」
2017/04/24(Mon)
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