「ねぇハチコ」「なんだい鯉壱くん」「ツユキくんのカフェがもし大盛況したらどうする?」「大盛況?今も朝は結構混んでるよ」「そうじゃなくて、ツユキくんの才能が突然開花して、パトロンがついて、ファット・ダックみたいな超有名レストランになって、予約は1年半年待ちで、ツユキくんは忙しすぎてハチコには一切構ってもらえなくなったらどうする?」「つらい」「僕はすぐ予約する。ハチコは?」「俺も予約する〜〜!!」
「ハイ、ツユキくん?僕だよ、鯉壱。ハチコが泣いてて全然ダメなんだ。今日のディナーは何時まで?その後に行っても良いかな?僕らツユキくんにすっごく会いたいんだ。一年半も会えないなんて寂しいよ。10時ごろには店に行けると思う。会えるといいな。またあとで。じゃあね。がちゃん。忙しくて電話は録音になってるから留守電を入れたんだよ」「いちいちイケメン度が高いんだよな〜〜」「ツユキくんは?えっと、鯉壱さんこんにちは、ツユキです。留守電ありがとうございます。さっき聞きました。それで、今夜のお誘いの件ですが、まだ店の片付けをしてる時間だから、ちょうど良いですよ。ぜひいらしてください。皆さんのために分子料理を作っておきます」「ウォン・カーウァイみたい」「あれは文通だけどね!」
「電話をかけまくるシーンはあるよ」「ツユキ?ああ!よかった、俺だよハチル。君が働いてる新しい店を知りたくて、町中のカフェに電話をかけて、ツユキって子全部に繋いでもらってたんだ、見つかって本当に良かった!え?俺のこと知らない?そうか、君はツユキだけど俺が探してるツユキじゃないんだね…」「再現度が高くて泣きそう」 「うん、そうか…わかった…いや、こちらこそごめん…お仕事頑張って、ツユキ。…がちゃ。ため息。力なく受話器を置き、うなだれるハチル…」「ツユキ…どこにいるんだ…」「ラスベガス」「勝ちまくってそう〜〜」
「ツユキは店の拡大とか考えてないよ、あの店をあの場所で守るのがツユキのやりたいことだから」「そうだけど、もしもの話!ツユキくんのコーヒー美味しいから、もっと成功しちゃうかもしれないよ、きっかけさえあれば。そしたら寂しい?」「う〜ん難しいな。ツユキが望むことは手伝ってやりたいよ」「本音は?」「さみしい!!!!」「僕も〜〜!!!」
「でも僕らはいずれここを出て行くでしょ?ハチコはツユキくんと離れても平気?」「俺鯉壱と離れろって言われたら鯉壱を信じて送り出せるけど、ツユキは無理だな」「過保護だなあ、ツユキくん僕よりしっかりしてるのに」「そういうのじゃないんだよ、ツユキは」
「ハチコ、僕を大事にしてくれるみたいに、ツユキくんも大事にしてあげてね」「もちろん」「僕はその間、クッキーを食べたり、ミルクティーに蜂蜜を入れたりする時、ハチコたちのことを思い出すよ」「俺も」「僕、ハチコが最初に水槽の底に来てくれて良かったと思ってるんだ。ありがとう」「なんだよ急に。鯉壱みたいなマダラカガ他にいないよ。お前は特別だ」「ハチコも特別だよ。だからきっと、ツユキくんのことも幸せにできるよ。意地悪しないで、優しくして、もしツユキくんのこと食べたくなったら、ちゃんと我慢してね」「うん、わかった」「それから、ツユキくんにいっぱいかわいいねって言ってあげて、抱きしめてあげて、朝はおはようと、夜はおやすみを言ってね。ハチコ朝喋んないから、トーストにバター塗ってもらったら、ありがとうっていうんだよ」「わかったよ」「それから…」「もういいよ鯉壱、鯉壱のことも大好きだよ。ありがとうな」
「うええん」「なんで泣いてんだよ」「さみしいいい」「やめろよ急に、死ぬわけじゃないんだから…ミルクティー飲む?」「飲む〜〜〜」
「ハイ、ツユキくん?僕だよ、鯉壱。ハチコが泣いてて全然ダメなんだ。今日のディナーは何時まで?その後に行っても良いかな?僕らツユキくんにすっごく会いたいんだ。一年半も会えないなんて寂しいよ。10時ごろには店に行けると思う。会えるといいな。またあとで。じゃあね。がちゃん。忙しくて電話は録音になってるから留守電を入れたんだよ」「いちいちイケメン度が高いんだよな〜〜」「ツユキくんは?えっと、鯉壱さんこんにちは、ツユキです。留守電ありがとうございます。さっき聞きました。それで、今夜のお誘いの件ですが、まだ店の片付けをしてる時間だから、ちょうど良いですよ。ぜひいらしてください。皆さんのために分子料理を作っておきます」「ウォン・カーウァイみたい」「あれは文通だけどね!」
「電話をかけまくるシーンはあるよ」「ツユキ?ああ!よかった、俺だよハチル。君が働いてる新しい店を知りたくて、町中のカフェに電話をかけて、ツユキって子全部に繋いでもらってたんだ、見つかって本当に良かった!え?俺のこと知らない?そうか、君はツユキだけど俺が探してるツユキじゃないんだね…」「再現度が高くて泣きそう」 「うん、そうか…わかった…いや、こちらこそごめん…お仕事頑張って、ツユキ。…がちゃ。ため息。力なく受話器を置き、うなだれるハチル…」「ツユキ…どこにいるんだ…」「ラスベガス」「勝ちまくってそう〜〜」
「ツユキは店の拡大とか考えてないよ、あの店をあの場所で守るのがツユキのやりたいことだから」「そうだけど、もしもの話!ツユキくんのコーヒー美味しいから、もっと成功しちゃうかもしれないよ、きっかけさえあれば。そしたら寂しい?」「う〜ん難しいな。ツユキが望むことは手伝ってやりたいよ」「本音は?」「さみしい!!!!」「僕も〜〜!!!」
「でも僕らはいずれここを出て行くでしょ?ハチコはツユキくんと離れても平気?」「俺鯉壱と離れろって言われたら鯉壱を信じて送り出せるけど、ツユキは無理だな」「過保護だなあ、ツユキくん僕よりしっかりしてるのに」「そういうのじゃないんだよ、ツユキは」
「ハチコ、僕を大事にしてくれるみたいに、ツユキくんも大事にしてあげてね」「もちろん」「僕はその間、クッキーを食べたり、ミルクティーに蜂蜜を入れたりする時、ハチコたちのことを思い出すよ」「俺も」「僕、ハチコが最初に水槽の底に来てくれて良かったと思ってるんだ。ありがとう」「なんだよ急に。鯉壱みたいなマダラカガ他にいないよ。お前は特別だ」「ハチコも特別だよ。だからきっと、ツユキくんのことも幸せにできるよ。意地悪しないで、優しくして、もしツユキくんのこと食べたくなったら、ちゃんと我慢してね」「うん、わかった」「それから、ツユキくんにいっぱいかわいいねって言ってあげて、抱きしめてあげて、朝はおはようと、夜はおやすみを言ってね。ハチコ朝喋んないから、トーストにバター塗ってもらったら、ありがとうっていうんだよ」「わかったよ」「それから…」「もういいよ鯉壱、鯉壱のことも大好きだよ。ありがとうな」
「うええん」「なんで泣いてんだよ」「さみしいいい」「やめろよ急に、死ぬわけじゃないんだから…ミルクティー飲む?」「飲む〜〜〜」
2017/12/06(Wed)
ADMIN